日本の古流剣術の伝書や武術寓話には、単なる勝敗の技術にとどまらず、無駄な力みを排した身体の使い方や、平常心を保つための深い知恵が遺されています。
当サイトでは、これらの貴重な古典を現代の言葉で読み解き、現代語訳シリーズとして順次公開しています。それぞれの作品の概要や特徴をまとめていますので、関心のある作品からぜひご覧ください。
公開中の古典・伝書 現代語訳一覧
『猫の妙術』:作為を手放し無為自然で応じる心法
佚斎樗山(丹羽忠明)が著した『田野談(田舎荘子)』に収められている剣術寓話です。幕末の剣客・山岡鉄舟が愛読したと伝えられることでも知られています。
- 著作者:佚斎樗山(享保12年 / 1727年刊行)
- 主な内容・テーマ:大ネズミと猫たちの戦い、技巧や気の勢いと浩然の気の違い、作為を手放す無為自然、「敵なく我なし」の境地、自得の道
👉 現代語訳を読む:
猫の妙術 現代語訳:「無為自然」の心(佚斎樗山『田野談』より)
『願立剣術物語』:流れる水のような剣術と偏りのない身体操作
『願立(がんりゅう)剣術物語』は、松林左馬助(まつばやし さまのすけ、別名:松林蝙也斎)が創始した「願立(もしくは夢想願流・夢想願立・夢想願立流)」の剣術伝書です。著作者は孫弟子の服部孫四郎です。身体のバランスや動作の歪みなど、具体的な身体操作や心のあり方について語られています。
- 著作者:服部孫四郎(江戸時代前期?)
- 主な内容・テーマ:流れる水のような剣術、玉のように角のない心身、身体の「偏り・片吊り」の排除、先手・後手を超えるはまり、理と所作の合一
👉 現代語訳を読む:
願立剣術物語 現代語訳
古典・伝書シリーズの更新について
当シリーズでは、今後も様々な流派の伝書や武術寓話、身体論に関する古典の現代語訳を順次追加・公開していく予定です。
それぞれの古典が持つ独自の視点や身体感覚に触れながら、日々の生活や稽古、心の保ち方のヒントとしてご活用ください。

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